第1章 灼熱サンシャイン!【カリム・アルアジーム/切甘】
『え、倒れるって…』
「毒盛られるとか結構よくある話なんだぜ」
『そうでしたか、それなのに軽率な事を言ってしまって申し訳ありません。』
「気にすんなって!」
『ですが、私にできることがありましたら何なりともおっしゃってください!』
「じゃあさ、隣座ってくれねぇか?」
そう言われてはカリムの隣に座る
『こうですか?』
「そうそう!そのままな」
カリムはの太ももに頭を乗せて頬擦りをする。
『かっ…か、かカリム様っ!?//////』
「ん〜…柔らかい!疲れ取れるなぁ」
ご満悦なカリムとあわあわと恥ずかしがる
カリムはこう言葉を続ける
「今まで肩肘張るようなこともたくさんあったからさ、と居る時みたいな安らぎが俺には必要なんだ。
お前には、俺のオアシスであってほしいんだよな〜」
眠そうな声で言ったその言葉が寝言なのか何なのか分からないくらいに彼はその後の膝枕で爆睡した。
『カリム様…』
この方の人生は、私には到底理解できないくらいの苦労や心労があったのだろう。そう思うとは胸が引き裂かれるような思いで彼の猫っ毛を撫でる。
『…ねぇ、カリム様。貴方は私にオアシスであってほしいと言ったけれど、本当は貴方が私のオアシスなんですよ?
貴方は私に今の安らぎがある暮らしをくださったんです。
私自身おこがましい話だとは思ってます。でも、私は貴方を愛しています。』
気持ちよく眠る彼にの言葉は届いてはいない
だからこそは本音を言うことができた。
『もう少し、このまま…』
カラッとした陽気でいつもよりも少し日差しの弱いこの日はお昼寝するには最適で、もカリムの後を追って夢の世界へと旅立った。
のちにジャミルが料理を作って戻ってくると膝枕をしながら眠るとその膝で眠るカリムの姿があった。
「、初日からサボるなよ」
呆れながらもジャミルはちゃんと2人を部屋へと運んでくれた。
カリムとジャミルがナイトレイブンカレッジに入学するまであと3ヶ月…。