第11章 護衛役
3羽の頭の下げあいを見てふふっ、と笑う杏。
『さぁ、みんな揃ったことですし、食事にしましょうか。』
2人と3羽を見渡してニコッと微笑む。
祈「はい。」
3人は手を合わせる。
『それでは、いただきます。』
祈.音「「いただきます。」」
サ.雫.琥「「「イタダキマス。」」」
まず、杏が食事に手を伸ばす。
そんな杏を固唾をのんでみつめる祈里と音羽。
ゆっくりと口に運ぶ。
『…美味しいです!!』
祈「本当ですか!?」
音「よかった…。」
杏の反応にホッ、と胸をなでおろす祈里と音羽。
それぞれ箸を取り、食事を口に運ぶ。
『本当に美味しいです。これからも食事の準備をお願いしてもいいですか??』
音「勿論です、お任せください。」
祈「食事だけではなく、掃除や洗濯などもお任せください。」
『それは流石に申し訳ないですよ。』
眉を下げ、緩く頭をふる杏。
サ「イイジャナイノ、任セレバ。」
『サクラ??』
胡桃をモグモグと食べていたサクラが杏を突っつく。
サ「蟲柱ダッテソウシテルワ。」
『でも…』
サ「忙シイノダカライイジャナイノ。」