【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは…番外編
第2章 ONE PIECE FILM GOLD
それから少しして、船は着船し、私たちは船を降りた。あまりに煌びやかなその景色は派手すぎて少し目がチカチカした。ルフィたちはあまりの光景に叫んでいた。
「さすがに港も派手ね」
『眩しい…』
「大丈夫? よかったらサングラスいる?」
スイはその能力でサングラスを作ってくれた。
『これ、私がつけてイカつく見えないよね』
「大丈夫。女の子用だから」
もらったサングラスは薄い茶色のレンズに白い縁のサングラス。
『ん、ありがとう!』
「お前さん、それで見えるのか?」
『それは、目のこと?』
「あぁ…」
『問題ないみたい。それに見えなくてもみんながカバーしてくれるんでしょう?』
「ふっ、言ってくれるぜ」
「ワーオ、アメージング!」
それは突然聞こえた言葉で、その声に振り向けばそこにはサングラスをつけた派手な格好をした女の人がこちらに向かってきていた。
「もしや、麦わらの一味ご一行様では?」
その女の人には私たちは見えていないようで、ルフィたちに話しかけていた。
「はじめまして」
「どうも、マドモアゼル。」
「綺麗なお姉さん、はじめまして」
「私、この船のコック、サンジです。」
「ここであなたに出会えたのは」
「「まさに運命〜!!」」
仮にも有名な海賊団のコックが二人して女の人に鼻の下を伸ばしていた。
「まぁ、お上手だこと!お会いできて光栄ですわ。私、VIP専属コンシェルジュ、バカラと申します。」
「『うわ〜…』」
『サッチ?バカラさんに現を抜かすってことは…私のこと放っていくってことでいいのよね?』
私は黒い笑顔を纏い、サッチに聞いた。
「あ、いや…アンちゃん?!違ッ!!」
サッチはその額に汗を浮かべて、弁解をしてきた。
「あら、そのお顔…もしかして、白ひげ海賊団の皆様では?」
『そうですけど、何か?』
「ごめんってアンちゃん!」
サッチは謝ってくるが、気にしないことにした。
『そういえば、エースは?』
「え?」
「嘘だろい」
「なんで、誰も気づかなかったんだ?」
周りを見ると確かにエースの姿は無くなっていた。
『スイ、悪いけどエース探すから!!ここから別行動させてもらうね!!後で連絡するー!!』
私たちは近くにある飲食店を回るために、スイたちと離れた。そして、エースを探しに向かった。