【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは…番外編
第2章 ONE PIECE FILM GOLD
スイに続き、ルフィが“エース!!”と両腕を上げていた。
「おう!俺もルフィの兄貴なんだ。よろしくな!」
「俺たちも入れろよい。」
「ほんと、混ぜてくれないと〜。つか、そこの美女3人を紹介して欲しい」
「俺はあそこの骨が気になるさね」
不満を漏らすように声を出した後ろのお兄さんズ…サッチは相変わらず女しか目に入ってないようだ。
「よろしくね、エース…とえーっと…不死鳥のマルコさんと…」
「俺はサッチ…4番隊隊長だ。よろしくね、スイちゃんだよね!」
「俺はイゾウ…16番隊隊長だ。」
「俺はって、知ってるようだねい。マルコだ。1番隊隊長をしてるよい」
「「「よい?」」」
周りの麦わらの一味は首を傾げていた。
「『ブッ!!』」
『癖だよい…ぷぷッ』
揶揄うように言うと、マルコから拳骨がお見舞いされた。
「はは、個性的ね…」
「なあなあなあ!揃ったんなら早く行こうぜ!!」
ルフィが痺れを切らしたように騒ぎ出した。
「そうね、行きましょうか!」
『だね!』
「素敵なお嬢さん…中でお茶でもいかがですか?」
そう言った金髪のウェイターさんは私の手にキスを落とした。その瞬間、メラメラと燃えだす2つの炎、剣と銃がウェイターさんに伸びた。
「はは…とりあえず…船燃えちゃうから炎は抑えてくれる?」
ビシャと2人の能力者には水がかかっていた。
『ごめんね、手の速い奴らで…お兄さんも。』
「気にしないで。サンジ、ちょっと過保護なお兄さん達みたいだし、私がお茶を用意するわね。」
「頼むよ…」
「カジノに着くまで、中でお茶しましょっか。」
少ししょぼんとしているウェイターを置いて、私たちはスイに船内に入った。
『うわ〜すご〜い!!』
「すげェな。こりゃ」
「たいした広くもないのにな!」
見渡した周りは壁が水槽になっており、魚が泳いでいて海の中のようだった。
「なんか若干1名失礼ね…」
『それは私も思った。エース…』
「すみませんでした。」
「悪いねい、うちのが…」
「気にしないで、さ、お茶にしましょ」
スイはテーブルに紅茶とクッキーを置いて準備してくれた。
「クッキーはサンジのお手製よ」
『わーい!モグモグ…』
「んめェな、これ!!」
「手が早いよい。」
エースと2人パクパクとクッキーを口に運んだ。
