【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは…番外編
第2章 ONE PIECE FILM GOLD
連絡を入れると後ろで嬉しそうな声が聞こえていた。
[で、どれくらいでこっちに着くの?]
『んー、ルフィのビブルカードを追跡して…ってか、能力で呼んだよ』
[…船は?]
『乗せて!』
[何人来るの?]
『えーっと…私入れて5人!』
「何する気だよい」
「さあ?」
「とりあえず構えといたほうがよさそうだ」
[船長からのOKも出たから、今から呼んでも大丈夫?]
『だって、どう?』
「ちょっと待て!準備させろい!!」
『んー、10分後に連絡してもいい?』
あまりに慌てるサッチやマルコに準備時間を願い出た。
[いいけど…準備出来たらちゃんとまとめて呼べるように固まっといてね?あと、ルフィが我慢できるか分からないから早めでよろしく。]
『了解、また連絡する。コール3回で転送可能!』
[わかったわ。連絡待ってる。]
ガチャンと切れた電話を戻した。
『と言うわけで、親父様行ってくるね!』
「グララララ!!問題起こすんじゃねェぞ!!」
「俺たちが見てるよい」
「安心してくれ!」
マルコたちは早速部屋を出て、準備に向かった。私も部屋に戻り、いつもの格好に着替える。
『あれ、もしかしてドレスコードとかあったのかな。』
「俺の部屋、占拠しといて何言ってんだよ」
『いや、エースが私の部屋にいるんだし。』
「おまえ、死んでたからだろ!?」
『ふん!』
ギャーギャーと喚くエースを他所に服を着替えて、ダガーやブレスレット、ネックレス、帽子を装着した。
「おーい、準備出来たかよい?」
『ん。甲板に行こう!』
マルコやイゾウたちを含め甲板に行くと、みんなが見送りに出ていた。
「隊長たち、羨ましい…ッちげぇ!!気をつけてくださいね!」
「おう、留守は任せるよ」
『んじゃあ、かけるよー』
プルプルプルと3コール鳴らした瞬間、ふわっと周りにローの技のようなサークルが現れた。
『行ってくる!!』
ビュンと瞬間的に視界が変わり、目の前にはスイがいた。ふさっと足元は芝生になっていた。
「「アン!」」
『おっと…ルフィー!スイ!久しぶり…でもないか。ルフィたちは!』
「あ、そうなの?ま、いいや。久しぶりね、アン」
『そうね、スイ!』
「おい、俺もいるんだぜ?ルフィ!っと、どっかで見た顔だな。」
「こんばんわ、火拳のエースさん?」