【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは…番外編
第2章 ONE PIECE FILM GOLD
「スルルルルル…行きますよ?」
「アン!俺を掴めよ!」
「エース、行くよい」
マルコたちもなんとか繋いだようで、タナカさんに引っ張られるままに部屋の中へ入った。
『ゾリくん、サンジくん、ありがとうね』
「い、いえ!!」
周りを見渡すとそこには丁半博打を行っている部屋についた。
「アン!ルフィ!みんな!」
すぐ横からかかる声に振り向くと、スイがいた。
『スイ…、めっちゃ可愛い…』
「え、いや…アンの方が可愛いんだけど…」
「どっちも可愛いから安心して!!」
サッチはニコニコして言ってきた。
『ねぇ…お酒飲んだ?』
「少しだけね。よかったらアンも飲みに行く?」
『行く!!』
“お酒がこんなところで飲めるなんて”と心を躍らせていたら静止の声が響いた。
「「「ちょっと待て!」」」
『なに?』
「お前、俺の言ったこと忘れたのかい?」
『え、あ。』
「お前さんはとてつもなくお酒に弱いって知ってんだろ?」
「船以外で飲むの禁止だろ?」
『でもー…』
せっかく外で飲めると思ったのに。
「よかったら、一時的にだけどお酒に強くしてあげようか?」
救いを差し伸べてくれたのはスイだった。
『いいの!?』
「そんなこともできるのかよい?」
「できるわよ。ユメユメ…"強"…」
特に体のなにかか変わったとかは分からなかったがスイが能力を使ってくれたようだ。
『これで飲んでも大丈夫なの?』
「大丈夫よ。さ、行きましょ」
マルコたちに後ろ手に手を振り、スイに引かれてついて行くと席についた。
『カルフォルニアレモネードください』
「私はキール・ロワイヤルを」
「かしこまりました」
少ししてから注文したカクテルが出てきた。
「ごゆっくりどうぞ」
ウエイターが下がったのを見て二人を乾杯をした。ゴクッと飲むと少し強いアルコールが喉をかけて行った。
『おいしい〜!!』
「美味しいわね」
スイと楽しくお酒を飲みおしゃべりを楽しんでいるときだった。
「これはこれは…アン様」
「テゾーロ」
「そちらにおられるのは…白ひげ海賊団の…」
そこに現れたのは、緑髪で少し派手な格好をしたおじさん。確か、グラン・テゾーロのオーナーだったかな。