【ONE PIECE】サキエルがほほ笑むのは…番外編
第2章 ONE PIECE FILM GOLD
『なにしてんの?』
「もう着終わったから、様子見!見張りもいなかったから!」
ニシシと笑っているエースに呆れた。
「俺たちは紺で揃えてるからな…お前はこっちのがいい!」
そういってエースが差し出したのは、薄い水色のドレスでオフショルダーのフィッシュテールドレスだった。
『…そ、じゃあこっちにする。着替えるから少し待ってて』
試着室に入ると、用心をして、中にはいつもの格好をして、ドレスを着た。鏡の前に立ち、少し伸びた髪をアレンジした。セットの靴を履き、外に出るとエースが子犬のように振り向いたかと思いきや固まっていた。
『エース?』
「…あんまりにも綺麗なもんで見惚れてた!」
『…ありがとう。エースもネクタイ結べばかっこいいわよ?』
「これ、結べねェんだよ。」
『仕方ないね…』
少し背伸びをするくらいのエースにネクタイを結んでやると、ニカッと笑っていた。
『お待たせ!』
「あァ、アン、エースを知らないか…い、」
「マルコ!!いた、か、」
「こりゃ、なかなか似合ってるぜ?アン」
『ありがとう、イゾウ。あと、エースならここにいるよ?』
手を引っ張るようにエースを見せから引きずり出してやるとマルコに案の定怒られていた。
「では、向かいましょうか。」
『換金をしてほしいわ。』
さっき着替えるときに出しておいたお金の入ったスーツケースを出すと、それと同金額のチップを出された。
「車に積んであったんだねい」
「準備満タンでよろしいことで。」
「さ、お手をどうぞ?お嬢さん」
『ふふ、ありがとう』
カメ車を降りると、目の前には金色の塔が聳え立っていた。
「ここは、グラン・テゾーロが誇る世界一の八つ星ホテル!THE REORO!!」
『眩しい…』
「と言うか、目立つよな〜、俺たち」
「お前以外はねい」
「エースちゃんとアンを守れよい。」
「分かってるよ!」
4人の真ん中に立つように中に入っていくと、みんなが避けていく。
「お待ちしておりました!」
案内されるままにカジノに入ると、エースは少しのチップを持って、走っていった。
『エースってカジノしたことあるの?』
「賭けポーカーくらいじゃねェか?」
「俺たちはこれでもするかねい」
マルコに指差されたのはルーレット。
『あ、これ知ってるよ。やった事ある!』