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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第9章 i will be your hero~azalea~*


『てか私のこと見えるんですか?痛くないんですか?両腕も包帯⁉どうしてこんなにボロボロなんですか⁉』
菜緒はパニックのあまり美優のマシンガントークが似たのか相澤に詰め寄った。
「別に対したことじゃない。悪いが手伝ってくれないか」
相澤は話をそらし,タクシー運転手が菜緒に手伝ってほしいと懇願したことに心では感謝していた
(知らないやつを家にいれるのは嫌だが菜緒なら全然かまわない)
『えっあぁうん』
相澤がいつも通り過ぎて菜緒のパニックは落ちつき,手伝ってほしいと言われ,その勢いで思わず頷いた。
「よかった~!知り合いがいて,ねぇちゃんもありがとな‼俺が手伝う言ってもこの兄ちゃん大丈夫と言って全然聞かなかったから心配だったんだよ。それなら,俺は下で待ってるな」
タクシー運転手は安心したように車に乗ろうとした
「いや,また,後で迎えを呼ぶから連絡先だけ教えてくれ」
先ほどまで下で待っといてくれと伝えた相澤だったが,今度は時間がかかるようでまた呼ぶと言われタクシー運転手はにやりと笑い
「わかりました!何時でもいいし,次の日でもいいから電話来たらまた,迎えに来るよ!」
そういってタクシー運転手は去っていった。

『・・・・・』
「・・・・・いくか」
『えっあっはい』
(やばい,なんか緊張してきた)
菜緒は先ほどまでは心配と同様でパンパンだったが,いざ落ち着くと今から相澤の家に行くてことで頭の中がパンパンになっていた。
男の家に行ったことはないわけではないが,言ったとしても酒坂の家だけだ。
酒坂の家には一時期入り浸りたっていた時もあったし,その時は何ともなかったのに相澤の家となると何故か緊張して無言になっていた。
「・・・悪いな。手伝わせて。用事があったんじゃないのか」
『いや,用事は・・・もう・・済ませてて,帰るとこだったんですよ』
「家ここの近くなのか」
『いや,もうちょっと先にあるんだけど,今日は歩いて帰ろとしてちょうど帰ったとこだったんです』
「そうか」
『・・・・・』
(あ~私どうしちゃったんだろ。全然言葉が出てこないし。さっきの今でなんかつらいのもあるけど,なんかソワソワする)
菜緒はずっと相澤の方を見ずソワソワしていた
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