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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第9章 i will be your hero~azalea~*


(菜緒か?)
そこには黒髪で高いヒールを履きこなしてくる菜緒の姿があった
(いや,でもあいつの髪は茶色だったはず)
そう思いもう一度顔を見るもその顔は菜緒そのもの
相澤は「菜緒」と声をかけていた

『えっ』
今日は気分で電車を使わず30分程度かかる道のりを歩いて帰ろうと思い
いつもと違う道のりを歩いていたら,ふと声をかけられて反応してしまった
声をかけられた方に目を向けると,見た目から痛々しさが伝わるような男から声をかけれれた
菜緒は一瞬不振に思うも
ボサボサのロングに黒髪に,黒の上下の服,そして自分を呼んだ声
それは「しょ・う・・た・さん?」
菜緒は逃げたい気持ちにもなったが反対に今すぐその胸に飛び込んで抱きしめてほしいもどかしさを押し込めて相澤を見つめた。
相澤は菜緒がそんな感情になってると気付くはずもなく
「やっぱり菜緒か。見た目がこの前と違うくてビックリしたぞ」
『えっ?・・・あっ!』
菜緒は今ウィッグをつけてないから,地毛であって本来の姿のため
(やっやばい)
と思ったがもう相澤はその姿を菜緒と認識してしまった
そんな会話をタクシー運転手は見たため
「知り合いがいたならよかった!そこのねぇちゃん!この兄ちゃんのこと手伝ってくれねぇか⁉こんな状態で一人で荷物まとめたりするって言うんだ!ぜってぇ無理だからよ‼」
『え?』
そういって菜緒はもう一度相澤を見直すとさっきも見たように包帯ぐるぐる巻きでいかにも重症人であった
『あぁ!だっ,ちがっ,どうしたんですかそれ⁉』
(あっぶな~元々怪我したことは知ってたから大丈夫か聞こうとしたけど,そもそも,消太さんの知ってる私は雄英教師とか知らないことになってるんだった。それも,そもそも,今回の事件がニュースで取り上げるかどうなのかもわかんないし)
菜緒はあまりに痛々しい相澤の姿を見てパニックになっていた。
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