第8章 helpless~tigrisia~**
菜緒はそれを聞いた瞬間
ガタンッ‼︎と立ち上がり勢い余って椅子を倒した
「興味ないんじゃなかったの?」
『えっいや。うん。ちょっと驚いただけ』
「そっ!珍しく驚いた様子だったから、知り合いでもいるのかと思った」
『そんなわけないじゃん』
「本当かな?なんでも隠し癖あるからなぁー」
『別にそんなんじゃないよ』
「そっ?それならいいけど』
そう言いながらも菜緒の心は全然落ち着いてなかった
(確か勝己と出久はAクラスだったはず。どーしよ!2人に何かあったら⁉︎どーしよう⁉︎
それにクラスの先生だけじゃどうにもならないからうちの先生も呼ばれて行ったはず
そしたら消太さんもいってるはず
どうしよう。どうしよう。お願いみんな無事でいますように!!)
菜緒は相澤がどのクラスを担当しているのか知らなかった。
まさかAクラスの担任が相澤なんて予想もしていなかった。
それから先生達が漸く帰ってきてHRが終わった
その時点で時間は17時になっていた
(ギリギリ間に合うかな)
そうは思っていても頭の中では3人のことで頭いっぱいだった
そんな時
「クラスのやつ帰ってきたらしいぞ!!」
「みんなヴィランと戦ったらしい」
「すげー!!」
「13号先生と相澤先生が重症らしい」
「相澤先生てイレイザーヘッドの?」
「そうそう!病院に運ばれたらしい!」
「生徒一人もケガしたって」
「オールマイトと他の先生たちが来て何とかなったらしい」
(‥‥え?相澤先生が担任? 重症?・・・生徒もケガ・・・うそ)
「菜緒帰ろ~?あれ?菜緒顔色悪いけど大丈夫⁉」
『えっ?あ,うん大丈夫』
「それならいいけど。保健室行く」
『いやいい。それに今行ってもリカバリーガール忙しいと思うし』
「そうだよね。もう帰るだけだし,家に帰ってゆっくりしなよ。けどさっきの話からしても今日の出来事怖いよね。ヒーロー科の人達大丈夫なのかな」