第7章 Reunion 〜beautiful woman〜*
「そろそろ帰る」
客も徐々に少なくなり,菜緒も客の見送りをしていると相澤がそう言って菜緒の傍に来た
『そうなんですね。また来てくださいね』
(意外とおっきんだよなぁ~)
菜緒の身長は160㎝だが,相澤は183㎝と大きいため,どうしても見上げる形になる。
(それにもう帰っちゃうんだ)
菜緒は顔には出さないがやっと仲良く話せたのに帰る相澤に寂しさを覚えていた。
相澤はというとお腹も満たされたため,そこに留まる理由もなかったため帰ることにした。だが,菜緒とはまだ一緒にいたいというのもあり,帰ると言った自分になんともなさそうに返事をする菜緒にモヤモヤした。
自分だけがこういう気分なのかと思い,その表情が崩せないのかと思い
「寂しいか?」
と聞いていた。
『へ?』
(やっば!顔に出さないようにしてたけど顔に出てたかな)
菜緒は焦ったようにソワソワし、顔を真っ赤にして
『そりゃ,また会えて仲良くなれたのに寂しいですよ』
そう言った菜緒を見て相澤は満足したように
「いや,悪い。菜緒が寂しいと思ってくれたら嬉しいと思って聞いてみた」
『そういうからかうのやめてください』
そう言って菜緒は相澤を見上げていた。
相澤から見れば上目遣いをして顔が真っ赤な顔して見つめているように見える
相澤にとっては誘っているような形だった。
相澤は菜緒の手を掴み外に出て,店のドアを閉め人影の壁に菜緒をよせた
菜緒は驚きで、されるがままで壁によせられて相澤の顔を見上げる頃にはそっとキスされていた。
触れるだけのキスだったため相澤はそのまま顔を話し菜緒の顔を見つめた
(本当に綺麗な顔だな)
相澤は再び菜緒を見つめ,もう一度キスしたくなり,もう一度顔を近づけようとした