第7章 Reunion 〜beautiful woman〜*
『お客様,次はなに飲まれます?』
「・・・あぁ,同じので」
『わかりました』
「・・・あの時以来だな」
(何も言ってこなかったからなかったことになってると思ってた!)
『あの時は助かりました。ありがとうございました。えっと。なんとお呼びしたらいいですか?』
「別に対したことない。相澤消太だ苗字でも下の名前でもなんでもいい。お前はさっき菜緒と呼ばれてたな」
(対したことないか。ふ~ん。そういうのなれてるのかな)
菜緒にとっては忘れられない出来事だったが相澤にとっては対したことないと言われたことにモヤモヤしたが,この話している距離でも相澤から匂う香りに何故か心安らぎの方が大きかった。
『ん~そしたら相澤さんで「やっぱり消太でいい」
相澤はなぜか菜緒が相澤さんと言われるのにどこか他人行儀な気がし,菜緒の話をわって下の名前で呼ぶように言ってきた。
『わかりました。消太さんと呼びますね。私のことは菜緒でお願いいたします。』
「あぁ,わかった菜緒。」