第6章 first friendship2~bellflower~
菜緒が走り去るのを爆豪は見つめ,おそらく菜緒が部屋に入って電気がついたのだろう
爆豪はそこまで確認し帰路についた
(あいつぜってぇ~あの感じは煙草止めねぇな)
爆豪は菜緒の性格が昔から頑固なことを知っていた。
それに何年も爆豪は菜緒のことを探していた
爆豪はもちろん緑谷もそのまま同じ小学校に入れると思っていた入学式。菜緒はどこにもいなかった
母親に聞いても
「知らん」の一点張り
しかし,他の近所の母親たちが話していることが聞こえてきた
「魅知さん,シングルマザーだとは思ってはいたけど,その理由がまさか結婚した人との子供だったなんて。なんでも金持ちの人で本妻にバレてもめたんでしょ。あんな綺麗で優しい人だと思っていたのに恐いわねぇ」
と言っていた。
まだ,小さな爆豪は菜緒にどこに行ったか,その母親たちに問い詰めようとしたがは母親にとめられ「忘れなさい」とだけ言われた。
どんなに時間がたっても忘れられず,年を重ねるごとに菜緒の家は複雑だったことを理解できた。
「俺は菜緒を嫁にする」
と小さな頃爆豪はそう言っていたが9年たった今でもその思いは変わらなかった。
(大体,なんなんだよ。何が「今はもう大丈夫だよ」だと今はてことはその前は大丈夫じゃなかったてことやんけ。ふざけんな。あいつが辛い時になんで傍にいてやれなかった。)
爆豪は久しぶりに菜緒との会話で嬉しさもあるが9年間傍にいて菜緒を支えて上げれなかったことえの悔しさが頭の中によぎっていた。
(ぜってぇ,お前を俺は手に入れて,ヒーローになった時嫁にするぞ。今度はぜってぇに逃がさねぇ!!!)
「後は煙草やめさせねぇと」
(あいつ抱きついた時細すぎた。出てるとかはでてたが痩せすぎだ。だいたい一人暮らして料理とか出来んのか。くそ。別れた後なのにもう会いてぇ)
爆豪は帰り道ずっと菜緒のことを考えながら帰っていった。