第4章 earning extra money~violet~
客はみんな帰り店は閉店した
深夜
菜緒と酒坂だけ店に残り
店の後片付けに取り組んだいた
居酒はというと明日朝から予定があると言って早めに帰っていった。
それを聞いた二人は「『どうせ女だろ』」と心で悪態をついていた
それでも,声に出さないのは居酒がその彼女を大事にしていることが二人には伝わっているからであった。
『はぁ~終わった。』
「酒坂さん終わった~?」
「こっちも終わった
・・・・なぁ今月あいつら相手するのはいつなんだ」
『えっ今月?急に言われてもなーちょっと待ってね。んっと3回だね。来週から毎週水曜日。後は糞医者に会わなければないかな』
「・・・わりぃ『はい,謝るのなしね。もー何回言えばいいんですか。別に酒坂さんのせいじゃないですよ。これが私の人生なんです。毎日管理されるわけではないからいいんです。それに,今の私は酒坂さんがいなかったらもっとつらい人生だったと思うんですよ。あの時酒坂さんいなかったら,本当に死んでますよ。」
「・・・そうか・・・強くなったな」
『違いますよ。私の周りがいい人で恵まれていて支えられているだけです。』
『さぁ!こんな話はやめれお酒作ってください。まだ,私は飲み足りないんです』
「お前,あんだけ客に奢って貰って飲んだいたのにまだ飲むのかよ。身体崩すぞ。」
『私はまだ,若いんです。どこぞのおっさんと比べないでください』
「おっさん言うな。ったく,ユカが見たら俺,どやされるな」
『お母さんは驚くかなぁ~。笑って飲みすぎないようにねと言って終わりそうだけど』
「裏で絞められるんだよ」
『なるほど。お母さん怒ったら怖いもんね。』
「・・酔っても怖いぞ,お前はそんなに飲めるが,あいつは飲んでも酒にのまれるタイプだったからな」
『え~お母さんが⁉想像できない。早く目を覚ましたら一緒にお酒飲みたいな。』
「そうだな」
仕事が終わっていつものようにダラダラと話す二人の時間は酒坂にも菜緒にも母親のことを話せる大切な時間だった