第21章 farewell~edelweiss~
「本当に・・・夢・・・みたい・・」
柚香も同様に涙をながした
「本当だよ。ゆか。ようやく俺らの夢が叶ったんだよ」
「ほん・・とう・・・?本当に」
「あぁ。俺はゆかを今までもこれからも愛してる。お前以外にあり得ないんだわ。それは菜緒も同じだ。この子は俺とゆかの娘なんだよ」
「とお・・・とおる!私も・・・私もとおるだけだけなの!ごめんね。裏切ってごめんね」
「お前は謝ることなんて何一つないんだよ。俺こそ,ゆかを支えてあげれなくてごめんな」
「いいの!こうやって・・・今私人生ですごく幸せの時間なの」
『お母さん。私雄英に通ってるの。ヒーローじゃないけど,主席なんだよ。そこで勝己とも出久とも会えたの』
「雄英に?菜緒はやっぱりすごい子ね。そっかあの2人とも会えたんだね。ごめんね。お母さん菜緒を一人にさせたり,勝己君とも出久君とも離れ離れにさせちゃって」
『ううん。私にとってはお母さんとの時間がかけがえのないものだから大丈夫』
「それなら・・・よかった。私は幸せだね。そこにいる方たちは?」
そう言って柚香は居酒や沙織,相澤に目を向けた
『いざちゃんと沙織ちゃん。2人にも私たくさんお世話になてて,私のお兄ちゃんとお姉ちゃんみたいな存在でいざちゃんがとおるさんのお店で働いているんだよ』
「そう。娘がいつもお世話になっております」
「いっいえ僕らは何も!逆にいつも菜緒ちゃんにお世話になってるくらいで」
沙織は頭をさげ涙が止まらなくなっていた
「もう一人の方は?」
『あっえっと』
「娘さんとおつ「誰が許した」
相澤がなにを言おうとしたかはわからないが酒坂が会話に割って入ってきた
しかし,柚香はそれを無視したかのように
「あら,菜緒の。ふふ。こうして会えるなんて嬉しいわ。これからもよろしくお願いします」
そう言って柚香は頭を下げた
『ちょおっお母さん!違うって消太さんは学校の先生で!』
「あら!先生と!菜緒やるわね!否定しても顔が真っ赤だからあんまり意味ないわよ」