第21章 farewell~edelweiss~
「こんにちは。イレイザーヘッド。遅くなり申し訳ございませんん」
「いや,こっちが急に頼んだことだ,申し訳ない。今からお願いしたい。」
「わかりました」
「菜緒。覚悟はいいな」
『・・・はい』
相澤はもう一度菜緒に問いかけ酒坂,居酒,沙織も一緒に母親の病室へ向かった
『お母さん』
そう言って1か月近くぶりに見る母親の姿がそこにはあった
なんら依然と変わらない目をつぶったままの母親が
「では取り除きますよ」
「あぁ。菜緒,機械の場所も全部こちらで確認し,機械だけ取り除けるように色々してある。機械を外したら目は覚めて話せるがもって15分あるか,ないかだ」
『わかりました』
そう言って菜緒は覚悟を決め母親の元へ近づいた
相澤に呼ばれたヒーローはそっと機械を取り除いた
すると
「・・・あれ?」
以前,相澤が個性を抹消した時と同様に柚香が目を覚まし声を上げた
『お母さん⁉』
「・・あれ?菜緒?なんか大きくなってる気がする?」
「っ!!ゆか‼」
「あっあれ?とおるもいる⁉変なの。なんか私夢見てるのかな」
『違うよ。お母さん。2年くらい寝てたんだよ。そこでとおるさんと出会ったの。今では私のお父さんなんだよ』
「え~⁉私そんなに眠ってたの⁉え何で⁉」
「ゆか,お前本当に心配させんなよ」
「本当に・・・とおるなの?」
「あぁ,俺だよ」
「ふふお互い老けたね」
「あぁそうだな。なぁ柚香。菜緒と3人で家族になろう」
「えっ・・・・嘘」
「ほんとう。俺ちゃんと2人養うくらい稼いでんだ」
『経営は私がほとんどだけどね』
「おい!それ言うなって!!」
「ふ・・・ふふ・・・なんか本当夢みたい。2人が親子のように話してる」
そう言って柚香は涙を流した
『違うよお母さん。もう3人で家族なんだよ。とおるさんが私のお父さんでお母さんと3人で幸せに過ごすの幸せでしょ』
菜緒は涙を流しながら伝えた