第21章 farewell~edelweiss~
しばらくして菜緒が落ち着いた時
酒坂は真剣な声で
「なぁ菜緒。お前はゆかをどうしたい」
そう聞いたのであった
『・・・私は,これからもお母さんと一緒にいたい。・・・けど消太さんの言うようにこのまま生かしておくのはダメだと思う」
「・・・そうだよな」
『酒・・とおるさんは?』
「俺も菜緒と同じ意見だよ。相澤さんと一回個性を外した時ゆか目を覚まして話したんだ。おそらく,今日で最後の会話になるけど菜緒はそれでいいんだよな?」
『・・・うん。お母さんは十分頑張ったから,大丈夫。消太さんお願いしてもいいですか?』
「あぁ。いまから頼んでたヒーローを呼んでいるから待っとけ。あと,菜緒聞きたいことがある。お前の腹の機械の事なんだが」
『治崎の個性で取り除いてもらいました』
「・・・そうか。そのほか身体に薬の影響以外で何にもなさそうだが。他は身体に異変はないか?」
『・・・はい。消太さん,えりちゃんは無事ですか』
「あぁ。個性も暴走しない程度になってこの前雄英の学校に行ったよ」
『そうですか。よかった』
「お前に会いたがってる」
『・・・私に会う・・なんて・・・できません』
「・・・ひどい事をしたからか?資格がないと言うならまたやるぞ」
『・・・・』
「はぁ~。あの子はそんな事思ってないぞ。寧ろお前がいたから助けられた部分が大きいと言ってたし,プリンをまた一緒に作りたいだとよ」
『・・・』
菜緒は再び涙を流した
「いい加減,その自分に厳しいのどうにかしろ。たまにならいいがもっと甘えろ。あの子が会いたがってる。会って謝ってまた,そのお菓子作り一緒にしてやれ。どうせ菜緒も保護目的でえりちゃんと同じ職員寮に住む」
『・・・・え?』
菜緒は相澤の言葉にうなずくも最後の住むとこを教えられ涙が引っ込んだ