第21章 farewell~edelweiss~
「あぁ、気を遣ってもらいすみません。ありがとうございます」
そう言って相澤は椅子に腰掛けた
酒坂は拗ねてそっぽを向いて静かになった
「あの、いえる範囲で良いんですが、菜緒ちゃんの助けたいって言っていた女の子はどうなりました?」
居酒は静かになった空気を切り裂くように問いかけた
「いえ、教える分には問題ないですよ。今は病院で療養してますが今後は俺が面倒を見る形で雄英で引き取ることになるでしょ」
「そうですか。身体に問題も特に?」
「ええ。菜緒のようにもなってませんよ」
「そうですか」
3人ともそこを心配していた様子で安心した
だがすぐ酒坂は相澤に
「ふっ!だったら尚更、菜緒と会う時間が無くなるな!まぁ親としてあんなにボロボロにした菜緒をお前にやるつもりはないからな!!はぁん!」
とドヤ顔のようにして言い放った
「・・・その件はすみませんと何度も謝罪しています。後、会う時間は増えるのでなんら問題ないです」
「なっどういうことだ!俺は何言われても納得しないぞ!」
「今後、菜緒はヴィランと接触し少なからず情報を得ています。実際に菜緒は別件でヴィラン連合の情報を流出しています。それを菜緒が流出したとはバレてはいないでしょうが、ヴィラン連合と対面してる以上保護対象となるので雄英での寮で預かることになるょう。学校も落ち着いて通わせるつもりです」
相澤は酒坂の言葉には一切反応せず説明した
「くそー!せっかく解放されたのにまた縛られるのか」
「だから、俺が側についていれば行動はある程度可能となります。だから一緒にいる時間が増えるって言ったんです。寮も一旦職員寮の空いている部屋を使わせてもらうつもりです。学校には休学という形で生徒にも伝えているので」
「何から何までありがとうございます。ほら!酒坂さん!こうして菜緒ちゃんが無事なのも相澤さんのおかげなんですよ!今回も怪我したのにこうやって毎日通われてたんです!いい加減許して認めたらどうですか?」