第20章 outbreak of war~achillea~

「・・・菜緒だけなら。けど菜緒を取り戻したら，次の犠牲はもしかしたらその女の子かもしれません」
「つっ!!!でもな」
「菜緒はきっとそれだと自分のせいだと追い込んでしまうと思ってしまうんですよ」
「・・・・」
「俺も最初は菜緒だけでもと思いましたが，それだと菜緒が納得しないと考えました。だからこそ，もう父親に縛られない生活が出来るように準備も整えます。菜緒はもう一度俺と会えると言っていました。その時は必ず助けて見せます」
相澤は頭をさげた　
「つっ‼もう本当にお願いしますよ・・・」
「わかってます。林間合宿から何度もすみません」
「相澤さんが悪いわけじゃねぇ。それに巻き込んでるのはこっちの方だ。２年何もできなかったのに，ここまで来たんだ。最後まであんたに任せるさ」
「・・・ありがとうございます」
「菜緒連れ戻したらまた，店にきてくれよな」
「勿論です」
「菜緒には会わせんがな」
「それは無理です。後菜緒を保護したら今まで散々非合法の薬を飲んでいますから治療が必要になると思います」
「・・・あぁ何から何までありがとうございます」
「いえ，こちらこそご協力感謝いたします」
そう言って相澤は店を出ようとしたとき
「・・・相澤さん。最後まで菜緒をあんたに任せてよかったて思わせてくれよ」
「勿論です」