第20章 outbreak of war~achillea~
「・・・それは娘は知ってるんか」
「いえ。仮免試験の際に伝え,隔離しようとしましたが。助けたい女の子がいる。恐らく俺にもチームアップの話が来ると言われ,退学届を渡されてまたどこかに行きました」
「引き留めなかったのか」
「恐らく,魅知だけ確保することは簡単ですが,次にまた魅知のような被害者が出る可能性があると考えました。一回バレてしまえば次回は捜査は難航する。そして俺がこうやって呼ばれることまで調べていたならなおさら,あの時は確保する時期ではなかったと考えいます。」
「そうじゃぁのう。もしかしたら魅知は死穢八斎會での行っていることを把握した中でえりちゃんを救出する作戦を立てていたのではないじゃろうか」
「恐らくは。そのえりって子が隔離されているのどうやって逃げ出したのかも気になっていましたが,もしかすると,こちらに知らせるためだった可能性もありません。それに我々がずっと調べていた。哲学の情報がこんなあっさりと入るのも謎です」
「・・・ちょっとそこを判断するのには難しいですね。もし,魅知を保護した際に母親も同時に死ぬてこともありますね」
「母親の方はこちらで,遠隔操作を打ち切ることに成功しましたので。問題は魅知本人ですね」
「・・・父親を捕まえた瞬間に死ぬ可能性があるとはな」
「えぇ。それは,こちらで依頼した,電波を壊す個性のヒーローに依頼します。取り除くのもリカバリーガールと俺で何とかします。後は,保護した後はしばらく治療が必要になります。催淫剤を2年間飲まされているので身体のダメージが大きくなっているようです」
「娘になんつー事を」
「定期的に飲まされていたようです。保須の事件で保護された後採血結果でわかりました。副作用も酷いようでした」
相澤,ナイトアイ,ファットガム,グラントリノは話を続けた