第4章 earning extra money~violet~
その頃開店準備をしていた酒坂は菜緒から連絡がきて
ほっと一息
(一人でいると本当あいつ食べないからな~。本当,珈琲と酒と煙草ってどこのおっさんだよ)
と一人で悪態をついているのだった。
菜緒と出会って本当に心配ばかりしている
(30代になって心のゆとりが出るのかと思えば本当に毎日がソワソワしている。
そもそもあいつが普通に生活出来ていたらこんな,気持ちになる必要もないし。そもそも,俺の養子になれと言っても拒否されるし)
酒坂は本当にため息ばかりしていた。
その時
「酒坂さん,またため息ですか。まーた菜緒ちゃんのことですか。そんな気にしすぎてたら親父は嫌われますよー。」
とanemoneのもう一人の店員である,居酒が話しかけてくる。
「うるせぇ!お前みたいな若造にわかってたまるか!
大体菜緒が自由すぎるんだよ。俺は気晴らしに教えたここだけならよかったのに,あんなclubで踊り狂って,男たぶらかして,たばこ吹かして,酒飲んでなんであーなったんだかね」
「イヤーそれは元々酒坂さんのせいでもあるんじゃないですか」
「はぁ~俺のせい?なんでだよ」
「だって,菜緒ちゃんが吸っているたばこも酒坂さんの元々吸っている銘柄でしょ,
お酒もそりゃ,ここに連れてきたら覚えるし,
clubなんて酒坂さんが菜緒ちゃん一人にしておくのは怖いからって,一緒に連れて行ったんじゃないですか」
「うっお俺が悪いのかよ」
「子は親見て育つていうじゃないですか。だから,そんなもんなんですよ。あっでも頭の良さは全然酒坂さんには似てませんよね。」
「うるせぇな。」
「だってここの経営の色々菜緒ちゃんがやってくれてるじゃないですか,俺と酒坂さんだったら今頃,破綻してますよ」
そういって菜緒がこうなったのは酒坂の育て方に問題と居酒は指摘しながら
二人で開店の準備をするのであった。