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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第19章 who is that girl~muscari~**


「そう条件。菜緒がここから出たいなら母親の金銭面は負担するけど,菜緒の生活の援助はなし。点滴が嫌なら,今度から私が呼び出した時には必ず来て,事前に薬を飲むこと。まぁ来なかったりしたら母親の命もないし,その後に菜緒の機械がどうなるかは内緒だよ。その中に入れている機械は色んな性能を付けたんだ。まぁもってのほかだけど他の男とやるのもダメだよ。それでも大丈夫なら出してあげるよ」
『・・・わかりました』
「よし,僕も実際ここには仕事で数回しか来れないしね」
そうしてようやく抜け出して今後どうしていいかわからず途方に暮れていた時に出会ったのが酒坂さんだった

そこから日常を取り戻し始め,薬の副作用がきつすぎて一度飲まなかった時があった
その後すぐに初めて行った屋敷に連れられ,点滴を使われ散々な目に遭った
もちろん酒坂に嘘をついたけどすぐバレた

菜緒は2年前の事を思い出して
あの頃からの2年間はある意味幸せだったのではないかと思った
酒坂を筆頭に大切な人に巡り合い,好きな人も出来た
自分の中ではもう十分だと
いつ死んでもいい
だけどここで会ったえりだけは助けたいそう思うようになっていた
『えりちゃん,お菓子作りしていいって♪一緒に作ろう』
「本当に?」
『うん♪なにか好きなものはある?』
「・・・?」
『う~ん。プリンは?』
「プリン?」
『甘くて,プルプルして美味しいの』
「わぁ~」
『さっそく作ろうか』
「うん」
菜緒はえりの面倒を見ながら,えりだけでも逃げれるような算段を立てようと考えた。
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