第18章 temporarylicence〜Pasqueflower*
「魅知,心操」
試験が終わり漸く相澤が菜緒たちの元へ来ていた
「心操今回の試験で少しは学べたか?」
「はい。魅知が隣で色々教えてもらいながらですが学べたと思います」
「それならよかった。気を付けて帰れ。魅知は残れ,ちょっと話がある」
『・・・わかりました』
菜緒は残されることがわかってたように返事をした
「じゃあな魅知。また学校でな。お前だけだぞまだ,寮に入ってないの。美優が寂しがってるぞ」
『ありがとう。じゃあね』
心操はそう言って去っていき,その場には相澤と菜緒だけになっていた。
「ではさっそくだが。お前寮に住め」
『断ります。というか今日はこれを渡すためにも伺ったんです』
そう言って菜緒が出したのは退学届だった
「・・・受理するの断る」
『そうですか。別にそれでも構いません』
「そこまでして父親にしたがうのか」
『中途半端に知ってる人には言われなくないです』
「・・・知ってるよ。全部」
『・・・え?』
「お前の出生理由も,母親が事故に見せかけて殺されかけたのも,お前と母親の中に入ってる機械も,酒坂の事も,お前と父親の関係も全部・・・勿論・・菜緒の事もな」
そう言って相澤は菜緒近づき菜緒の眼鏡を外した
「やぁ,菜緒。お前を助けたいと言っただろ」
『・・・なんで・・・全部』
「悪いな。お前を助ける資格を上げた俺は,色々調べてたんだよ。だから,助けられる算段ができた。一緒に来い」
『つっ!!仕事忙しそうにしてたじゃないですか』
「それはお前の事も調べたからな」
『機械とかも』
「俺の個性でどうにかなる」
『お母さんだって』
「・・・・そのお前の母親のことだが」
ピピピピ
相澤が母親ことについて話そうとそたら携帯の音が鳴った
『つっ!!』
それは菜緒の携帯だった
『相澤先生・・・消太さん。ありがとうございます。けど,もう少しそれ先延ばしにしてくれませんか?』