第18章 temporarylicence〜Pasqueflower＊

「どういうことだ」
菜緒は助けることに対し待てと言ってきた
『一人助けて欲しい女の子が出来たんです』
「・・・意味がわからんな。お前も助けて，その後にその子もたすければいいだろうが」
『それだと，難しいんです』
「・・・俺は今すぐ菜緒を助けたい」
『気持ちだけで十分です。この前は怒鳴ってごめんなさい』
「別に菜緒が悪いわけじゃない」
『おそらく，今後チームアップの依頼が来ると思います。そこで会いましょう。消太さん。酒坂さんにも大丈夫だからと伝えてください』
「おい，どこに行く」
『私は大丈夫です。慣れてます』
「そういう問題じゃない」
『それでは電話に出ないといけないので失礼します』
「おい！菜緒！」
菜緒は去っていった
菜緒は今後何かしらで自分と出くわす機会があるといっている
恐らくその時にまた助けるチャンスが来るということだろう
と相澤は判断した
それまでに助ける準備をしなければな

そう思ってる矢先の夜
自分の教え子の二人が喧嘩し休まる時間もなく過ぎ去ろうとし，爆豪，緑谷を部屋に帰そうとしたとき
「先生」
「なんだ爆豪」
「菜緒のこと知らねぇか」
「なんでだ」
「家に言ってもいねぇんだよ」
「・・・魅知なら，父親のとこだ」
「なっ⁉んなとこ危ねぇのは教師が一番知っているだろうがよ」
「ちょっかっちゃん⁉」
爆豪は相澤の胸倉をつかんでいた
「爆豪は少しは事情を知ってるということか」
「んだよそれ！あんたらは全部を知ってるっていうのかよ⁉」
「少なくともお前よりはな。しばらく待て。あいつはもう少ししたら取り戻すつもりだ」
「チッ！納得いかねぇ」
「お前はまず仮免とれ，緑谷お前も無断で動くなよ。仮免とってもお前らは卵から羽化したひよっこだ。何も知らないで動くことが助けられない道になるからな」
「「・・・」」
「はぁ，とりあえず，お前らは明日から謹慎だ。頭ひやせ」
そういって夜は更けていった