第3章 mother~carnation~
『なんで,あなたとお話ししなければならないの』
「あら,今度は話しかけてくれた。うれしいな。あなた,まだ,若いでしょ。そんなに死に急がなくても」
『うっさいな。あんたに,なにが分かるの。私は死ぬ。別に心配するようなやつはいない。こんな人生もう嫌だ』
「そーね。なにもわからない叔母さんが口だしてもね。けど本当に誰も心配しないの?私は今あなたと知り合って,とても心配だわ。私の娘なんてパニックおこしているわ」
女性はそんなことを言いながら,自分の娘を「落ち着いて」となだめ,そんな娘は
「えっえっ,ほっ本当に死のうとしてる!えっど,ど,ど,ど,どうしよう,どうしよう」
と慌てていた。
「こうやって,あなたと出会えたのも何かの縁だと思うの。ねぇ,本当に誰も心配しない?」
はふ菜緒と,母親が目を覚めた時のこと
酒坂がこの状況を知ったら怒鳴り散らすこと
ふと考えてみたら,両手を握りしめていた
「ほら,やっぱり,いるじゃない。本当に今死ぬべきなの。理由は人それぞれ事情があるから聞かないけど,なにかを発散するてことは大切らしいの。私もここに入院して初めて知ったんだけどね。私も毎日毎日,病院にいて暇なの。もし良かったら,私と話し相手になってくれないかな」
菜緒はその時には立ち止まっており,
冷は菜緒のすぐそばまできていた。
冷はそっと菜緒の手を取って
「今が辛いかもしれない,それが何年,何十年かもしれない。けどね。ちゃんと希望をもって。私もね辛い過去があって逃げちゃったの,けど,数年たって少しずつだけどいいことも見えてきて死のうと思っていたけど,生きようとしているの。あなたの辛さはわからない。けど,あなたの人生はこれから,何十年もあって,たくさんの人に出会うの。だから,死なないで,一緒に生きましょう」
冷は菜緒に目も合わないで聞こえているかもわからないが,過去の自分に似た菜緒に生きよう伝えた
「そっそうだよ。ね!あんまり私は能天気だから,言葉に重みはないけどさパーっと楽しいことしてやなこと忘れよ」
女性の娘も冷が握っているの菜緒反対の手を握って伝えた