第3章 mother~carnation~
気持ち悪い,気持ち悪い,気持ち悪い,気持ち悪い
この行為に何度も拒否感を覚えた
だが,現状回避する策はようやく準備段階
まだ,後数年も我慢しなければならない。
なんで,どうして私が
お母さんなんで目が覚めないの
本当に覚めるの
なんで,なんで,なんで,なんで
『なんで!!』
・・・・・シーン・・・・
病院だということを忘れ叫んでしまっていた
『すみません』
とそっと周りに謝り,足早にその場から逃げ出した
そんな時
股からツーーとなにか流れ出る感じがした
菜緒はさっきの事情を思い出すと同時に吐き気を覚え,トイレを探して駆け抜けた。
『オェ~ゲホッ,ツッ,ゲホゲホ』
先ほど奴の飲み込んだ精液とともに胃液も全部吐き出した
『もーつらいよ,なんでだろ』
菜緒は母親はもう目を覚ますことはないだろうとどこかで考えていた。
そしたら,自分が生きている理由は何。
かけがえのない家族を失い,過去の友人も全部切り裂かれた。
生きている理由は?
「絶対楽しくなるような人生にできるよう手伝うから生きろ」
最初に出会った時酒坂に言われたことを思い出した。
でも,いつになったら楽しいの?
いつになったら,この地獄から逃げ出せるの
ねぇーいつになったら私は・・・。
そんなことを考えていると,どこかもわからないまま。
屋上にきていた
死のう。
フェンスがあっても超えれば問題ない。
病院だろうが,なんだろうが知ったこっちゃない。
助からない死に方なんでなんでもある
そう思って足を進めている矢先
「あなた,死のうとしているの」
誰か知らない。綺麗な女性が車椅子に座って話かけてきた。
菜緒は声を掛けられ,一瞬足を止めたが
すぐに足を進めた
「えっお母さん,急に何言いだすの。そんな怖いこと言わないでよ。もしかしたら景色見たいだけかもじゃん」
車椅子に座った女の娘だろう,母親に焦ってなにか言っている
「ねぇ,足を一度止めたてことはまだ私の声が届いているのよね。それなら,まだ引き返せるわ。こちらにおいで」
その横で母親の娘はどうしようもなくこの状況は何なんだと焦っていた。