第16章 forest camp~ajuga~
1時間後
『勝己休憩だって,いったん外でよ』
「んぁ?着いたのか?」
『だから,休憩。しっかり起きてよ』
菜緒に肩を揺さぶられ爆豪は漸く起きた
「ひぇ~爆豪が怒らず素直に起きてるぜ。珍しい」
瀬呂が物珍しく爆豪を見て,他の生徒も驚いていた
「爆豪ちゃん,それだけ,菜緒ちゃんの事大好きなのよ」蛙吹はそうみんなに言った
そう言いながら全員外に出て,菜緒は相澤の隣にいた。
事前にそう言われていたからだった。
そうこうしている間にプロヒーロープッシーキャッツが現れ,
生徒のみんなが
「バス・・・戻ろうか・・・な?早く」
と言って生徒が慌てだしたとたん
菜緒の隣で
「わるいね。諸君。合宿はもう始まっている」
と相澤がつぶやいた瞬間
崖が崩れた
『勝己も出久もみんな頑張れ~』
菜緒ののんきな声と共に生徒たちは崖に落ちて行った
『容赦ないですね』
「ヒーロー目指すものこれだけでなんかあっては困る。それにそのための救護係がいるんだしな。魅知,俺らはバスに乗って,宿泊施設に行くぞ。バスの中で補修組への指導と,今回の合宿内容を話す」
『わかりました』
相澤と菜緒はバスに再度戻った
菜緒は合宿内容については詳しく知らされておらず
事前に職員室に呼ばれた時には
出発して1時間程度で合宿は開始する,バスにおりたら俺の横にいてくれ
伝えられていたのはそれだけだった
菜緒もわけがわからなかったがプッシーキャッツが来て流れが大体把握し生徒を見守っていた
「さっそくで悪いが隣に座ってくれ」
『・・・わかりました』
菜緒は普通にはしているが,実際はバスに二人きりだ
それも隣通し座ること自体落ち着くわけなかった
(お願い。勘弁してよ)