第15章 termendexam~tricyrtismacrantha
ヒーロー科期末テスト実技試験当日
「魅知きたね。さぁ,今しか休めないからゆっくりしておき」
『はーい。それで実技試験てなにやるんですか?』
「それはね,生徒がチームアップを組んで先生一人と戦うんだよ。ほれこれが資料だよ」
『こんなの私が見ても大丈夫なんですか』
「ちょっとくらい大丈夫だよ」
『へー』そう言って菜緒は眼鏡を外し資料に目を通そうとしたが
『・・・なんでそんなにこっち見てるんですか』
「いや,あんた頭いいから何か意見があるかねと思って」
リカバリーガールは本当は菜緒の個性が何か調べるために菜緒を見ていたがうまくはぐらかした
菜緒自身は以前心操に個性について指摘されてからは人前で何かを読んだりするのに抵抗があった
菜緒の個性は制御ができず,見たものすべてを記憶していた
眼鏡をかけていても横からや上からだと少し見えるのであろう
菜緒はリカバリーガールがモニターを見ているのを確認してから資料を読みリカバリーガールに資料を返した
「もう読んだのかい」
『読み物は得意なので』
「感想はどうだい?」
『的を得ていると思いますよ。それにしても勝己と出久の理由が仲が悪いってのが笑えますけど』
「何だい魅知は爆豪とも知り合いかい」
『幼馴染ですよ』
「2人とはずっと一緒なのかい?」
『違いますよ。雄英で久しぶりに再会してたまに遊んでいるんです。会ったは10年ぶりくらいですかね』
「そうかい。その間に二人とは連絡は?」
『・・・なんか尋問されてるみたい。とってないですよ。まず,取る手段も,その頃は小さかったんで無理でしたしね』
「そりゃ生徒の事さ。なんでも知りたがるのがお婆の性分さ」
『・・・そうですかね』
菜緒は一瞬怪しんだ様子を見せたが,リカバリーガールが生徒のことは気になることのため納得した
「さぁ!始まったよ」
試合が各自開始していた