第14章 work experience~thundersonia**
菜緒は居酒の車に乗っていた
「大丈夫か?じゃないな。ほら,痛み止め」
『ありがとう。心配かけてごめん』
「気にしてない。無事で何よりだ。ゆっくり休め」
『ありがとう・・・酒坂さん私,ホテルであいつが何もしないで出て言った時,薬で欲望にのまれて,助けに来てくれたヒーローに個性使ってまで襲ってもらおうとしてた,私,自分が恐い。私はやっぱりあの家族の血が流れてるんだって実感しちゃった。
欲望のままに生きてた。私はおかしい!!あいつの,あの父親の娘だって実感しちゃった』
菜緒は熱で朦朧とした意識のなか昨日の出来事を泣きながら話した
「違う!お前は!菜緒は俺の娘だ!!それはなにがあっても変わらないことだ‼。それはあの薬の影響だ!普段の菜緒ならぜってぇしないことだ!!だからそんな風に考えるな!」
『つっ!!』
「そうだよ。菜緒ちゃん。菜緒ちゃんは周りのことも考える優しい子なんだ。あの人達と一緒にしたらダメよ」
「そうだぞ菜緒ちゃん!あの糞はあんな危険な場面で菜緒ちゃんを置いていくような冷徹な奴と一緒にしたらダメだ!!」
沙織も居酒も菜緒の言葉を否定した
『あり・・・が・・とう』
菜緒はそう言って涙を流し,まだ鎮静剤の効果があったのかそれからゆっくり眠った
~保須総合では~
先ほど菜緒が帰っていた病院では
医師と先ほど緑谷達と話した面構署長が話していた
「すみません。どうも身体の様子がおかしかったので同意せずに採血だけ昨日と今日2回に分けて寝ていた間に採ったんですが・・・・このデータはちょっとよくわからず警察でしっかり調べた方がと思いまして」
「・・・そうだね。これはちょっと調べた方がよさそうなきがするわん!確かあの子は雄英の生徒さんだったね。・・・塚内警部らへんが雄英と知り合いが多かったはずだ。言ってみるよ。ありがとう」
「いいえ」