第14章 work experience~thundersonia**
バァァン!!
大きな音が鳴り響くそこはanemoneだ
音の原因は酒坂だ
「くっそ!!なんで電話にでねぇんだ!!あのクソ野郎菜緒をどうしてるんだ⁉」
そう言って壁を殴ったのが音の原因だ
テレビでは保須でヴィラン連合の脳無が街を襲っている様子が流れている
そんな中,菜緒が連絡が取れなくなって3時間がたっていた
父親との時間は薬の効果で毎回2時間程度,終わっているならもう電話に出ていいのに菜緒と全くつながらない
酒坂は事故に巻き込まれているんじゃないのかと焦っていた
「くそ!やっぱり探しに行く!」
「酒坂さん待ってください!」
「んだよ居酒!止めても無駄だぞ!俺は行くからな!」
「違いますよ!とりあえず落ち着いてください。色んな可能性も考えましょう!もしかしたら警察とかに保護されてる場合もあるし,怪我したら病院にいる可能性もある!そしたら病院から菜緒ちゃんにこんだけ連絡してるから返信があるかもしれないでしょ!それに今言っても街は混乱で行くにも行けません!毎回菜緒ちゃんの事になると頭空っぽになるんですから落ち着きましょう」
居酒が酒坂を落ち着かせた
「わりぃ」
「とりあえず,明日すぐ保須に行けるように,保須の隣の町のホテルに泊まって。菜緒ちゃんの安否を警察に聞きに行きましょう。一応何回か電話もしましょう。俺車出します。店も今日は休みましょう」
「・・・・そうだな。助かる」
「いいですよ。菜緒ちゃんのことが心配なのは俺もですから」
そう言ってもしも菜緒の身体になにか異変があった場合のため沙織もつれて3人は保須の隣町に向かった