第3章 mother~carnation~
この病院は大きく
たくさんの病棟があり
その中にも勿論精神科がある
精神科病棟は菜緒のいる母の所から離れており
菜緒はそれでもそこの病棟に足をむけた
コンコン
「はい」
ピョコン!『冷さんヤッホー!』
あら「菜緒ちゃん、きてくれたの?嬉しい、今日もお母さんのお見舞い?」
『それ以外で病院は来たくないとこだよねー!
あっでも冷さんにももちろん会いたくて病院に来るよ!!』
「ふふ、そう言ってくれてありがとう。
嬉しいわ」
『へへっ』
「ところで顔色があんまり良くないわ。体調悪いの?大丈夫?無理してない」
『へっそんなことないよ!!全然元気♪冷さんの顔見れたから余計元気もらったよ!』
「それならよかった。あんまり無理はダメよ。毎日のようにお母さんのお見舞いして、高校も通って本当に凄いことよ。だから頑張り過ぎは禁物よ」
『冷さんありがとう。冷さんは私の第二のお母さんだな♪いつもありがとう』
「そんなありがとうなんて,私が言いたいくらいだわ。
あっそういえば今日は入学式だったね,新しい環境はどう?」
『んーこれからて感じだけどクラスの副委員長になっちゃって大変そう』
「それは大変そうね。実はね,私の息子も今日,入学式だったの。ずっと会ってないから,冬美が写真見せてもらって大きくなったなてちょっと感動しちゃった」
『そうなんだ。冷さんの息子さん私と同い年なんだ。初めて知った。』
「もー顔も合わせれないくらい,ひどいことをしてしまったから本人は会いたくないだろうけどね。私も実際そのことで色々あって入院してしまったし。」
「・・・・そっか。でも冷さんは私の中でもとてもあったかくて優しい人だよ。だから,冷さんの息子さんもいつかわかってくれるはずだよ。それに,冬美さんも毎日のように見舞いに来てくれてお母さんを大切にしているのが伝えわるし,それは冷さんが,ちゃんと愛されているからだと私は思うけどな。アッこんなこと私が言っても気分悪くなるね。ごめんね』
「そんなことないわ,菜緒ちゃんに会ってから私は本当に救われているわ。感謝してもしきれないくらいよ。本当にありがとう。」
そういって冷は涙ぐんで,いつものように二人で楽しい時間を過ごした。