第14章 work experience~thundersonia**
「まず一つが最初にこの話題が出たときに言っていた学校に行ってない期間についてだけど
最初の2週間は父親の家にいたらしいんだ
おそらく、イレイザーの話からその時からだったんだろうと僕は思うんだ!
おそらく何かしらそこであって今も何もできない現状なんだろう
けどその何かしらが不明な点だね
二つ目が母親の事故
どうにも目撃者が誰一人いないらしいんだ
倒れていた母親を見つけた人がいたらしいけどその時には母親も意識がなかったらしい
そして事故にしては余りにもスピードも出るはずのない、見晴らしのいいとこだった
警察も捜査をしようとしたけどなにも証拠が出てこず事故で片付けたらしい
三つ目は母親は今は身体に問題はないらしいが今だに目を覚さない
病院側にも探りを入れたけどどうも母親を担当している医師が父親と関係してるようで、父親の家の専属も務めている
母親はもしかしたらあえて寝かせている可能性があるという事
四つ目は魅知さん自体の個性だね
どんなに頑張ってもあの環境での今の成績は難しいと思う
何かしらの個性を持ってると思われる
この4個の不明な点を解決しないといけないね。恐らくだろうけどそれを知ってるのは本人と本人の周りにいる酒坂は全て知ってるんだろうね」
「・・・ええ。全部恐らく知ってます。俺が酒坂に聞きに行った時に見定めると言われました。魅知の事を魅知に知られずにわかったら教えると。なので後は個性が分かれば教えてくれると思っています」
「まぁ魅知さんの父親にバレずに行動するにはそれが一番だね!僕も色々バレずに調べてるから中々手掛かりが無かったんだ。僕が大掛かりに動くとやっぱり目についちゃうしね」
「いえ、これだけ調べてくださってただけでも凄いです。感謝しています」
「なーに大した事ないさ!生徒の安全が第一だからね!個性を調べるとなると難しくなるね!それはイレイザーヘッドとリカバリーガールの方が近くにいるから任せるよ!僕は父親についてもう少し探ってみるよ!」
「わかりました。失礼します」