第13章 past love~anemone~
「あぁ,俺だ」
『ごっごめんなさい。今私ちが・・う・・ひ・とにみえて』
「いいや,気にしてない。ここどこかわかるか」
そう言って菜緒を落ち着かせ
『・・・・家。いざちゃんと,沙織ちゃんもいる』
「あぁ,家だ。頑張ったな。もう大丈夫だから」
そう言った瞬間菜緒は酒坂の胸に抱き居ついて
『うわぁああん』
と泣き出していた。
「遅くなってごめんな。もう大丈夫だから」
そう言って酒坂は菜緒を抱きしめゆっくり背中をたたき泣き止むまで続けた
「今回のなにがあったか,また落ち着いて話してくれ」
『・・・いい。今話す。いざちゃんも沙織さんもいるならなおさら』
そう言って菜緒は父親の妻に連行され,母親の事故の真相を知ったこと,男に襲われそうになって入れられると男の一物がいれた瞬間にぐちゃぐちゃになったこと,父親が来て二度と逃げられないと実感をさせられたことを伝えた
菜緒の辛い現状から,更に貶めるには十分な内容だった