第13章 past love~anemone~
菜緒の叫び声が部屋中に響きわたった
「なっ菜緒ちゃん!」
『やめて!やめて!触らないで!』
「菜緒ちゃん落ち着いて!私沙織だよ」
『いや!いや!来ないでお願い!死んじゃう!来ないで!』
菜緒は居酒と沙織が誰に見えているのわからないくらい涙を流しながら逃げようとした
「菜緒!菜緒!俺だよ!わかるか」
『やめてって言ってるでしょ』
そう言って菜緒は近くのスタンドライトを酒坂に向かって投げた
バァン!!
「「酒坂さん」」
酒坂はそれを直にあたりよろけたがそのまま菜緒に話かけた
『はぁはぁはぁ』
「菜緒大丈夫だから,なぁ?俺だよとおるだよ」
『はぁはぁはぁ』
「一人で頑張ったな。ここわかるか?」
『はぁはぁはぁ,やめ・・ちか・・よらな・・・いで・・』
「ここ菜緒と俺の家だよ,帰ってきたんだよ」
菜緒がパニックで近くにあるものを酒坂に投げていたが,それを受け止めながらも酒坂は菜緒に話しかけた
『はぁはぁ・・・さけ・・・さ・か・・・さん?』