第13章 past love~anemone~
●月●日
漸く菜緒と二人で公園にでかけた。そんな時とおるを見かけた。とおるに会えたと思うと胸がドキドキして嬉しかった
●月●日
菜緒と出かけたとき最近とおるをよく見かける。仕事で色々頑張っているのかな。よし!私もとおる見習って頑張ろう!酷い事した私だけど,とおるのことはまだ好き,少しくらいなら見ても大丈夫だよね
●月●日
とおるに会いたい!けど会えない。クソ~でも私にはこの指輪はある!死ぬまで絶対手放さない!
●月●日
今日菜緒が指輪頂戴言ってきて二人で喧嘩しちゃった。もしここにとおるがいたら二人でこんな風に取り合いするのかな
●月●日
最近はもしもとおるがいたら妄想が広がっていく。けどそれが楽しい。私とおるがいないのにとおるにいつも支えられてる気がする
「俺のことばっかりじゃねぇか」
日記には酒坂と菜緒のことばかりだった
「酒坂さんの存在は少しでもゆかさんの支えになっていたんだと思いますよ」
「しっかりしてください。これからをどうするか考えてください」
そう言って居酒と沙織は酒坂を励ました
「あぁ。こんなんじゃ父親失格だな」
「いつ父親になったんですか」
「今からだ」
「ふふ。後この日記のやつに一つ手紙みた『きゃぁあああああ』
場が和みだした瞬間だった。