第13章 past love~anemone~
菜緒を俺の自宅の連れて帰り,ベッドに寝かせた
そこにいた居酒が
「菜緒ちゃんのお母さん居酒さんの恋人だったんですか」
「ちょっと居酒さん!」沙織がその話はいまするなと言うように居酒を止めようとした
「いいよ。沙織ちゃん。気にしないで。そうだよ,中学からだから,かれこれ10年ちょっとくらい付き合ってたかな。まぁ,恋愛抜きにしてもお互い記憶があるときから一緒だからまぁそれ以上は一緒にいるな」
「結婚しようとしてたんですか」
「あぁ。でもその時には菜緒の父親が言ってた通りだ。それで妊娠してたみたいだ。別れるって言われて他の男とに子供が出来たって言われ俺は何も知らずに怒って出て行ったきり会ってなかったんだよ」
「・・・・」
「・・・さっきさ,菜緒には内緒だけど菜緒の母親の日記読んだんだよ」
「あ~この何冊かのノートですか」
「あぁ。そこ見たらさ,ごめんって。会いたいって,大好きだって。俺何もできなかった。今回も菜緒を助けることもできなかった。本当情けないよな~」
「「・・・・」」
沙織も居酒も何も行けず黙っていた
だが居酒は立ち上がり酒坂に
「てぃっ!!」
と頭に向かって手刀をしていた。
「っ!!!何すんだよ」
「いや!情けないですね」
「情けないことくらいわかってる」
「はぁ~そんなになるんだったらだったら親代わりになるとか言わないでください。」
「っ!!」
「昔のことばっか気にしてどうするんですか!今はどうなんですか!今はボロボロの菜緒ちゃんは⁉起きてどんな反応するかもわかんないんですよ⁉そんな時あんたがしっかりしなくてどうする⁉親代わりになるってのはそういうことじゃないのかよ⁉そういう覚悟もないくせに親の面すんな‼」
居酒は最初はゆっくり言っていたが最後は荒々しい酒坂に怒鳴っていた。
「居酒さん。菜緒ちゃん起きちゃう静かに」
「うっ。ごめん沙織」
「はぁ~。酒坂さん。居酒さんの言ってることは私も同感です。酒坂さんが情けないって言っても何も変わりません。それにそんな情けない過去にも酒坂さんゆかさんの支えだったみたいですよ」
そう言って沙織は柚香の日記の菜緒を育てている時期を開いて酒坂にみせた