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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第13章 past love~anemone~


漸くビルにたどり着き菜緒を見つけた時は悲惨な状態だった。
そこにいた菜緒は両腕が鎖で繋がり服もボロボロに破り捨てられ足元は血塗れ
殴られた後もあった
菜緒は俺をみてずっと呼んでなかった
『・・・とお・・・る・・・さん・・・』
そう言って気を失った
俺は何も言えずにそこで膝から崩れおち,そっと菜緒の元へは沙織がいき出血の確認とか服を上からかぶせていた
「出血は菜緒ちゃんのじゃんみたい」
沙織がそう言って菜緒を確認しそこにいるみんな一安心した
「鎖はどうする」と居酒が言ってきた
菜緒の腕にはぐるぐる巻きになり鍵のかかった鎖が巻き付いていた
あたりを見渡すと
酒坂のひざ元に鍵らしきものがあった
まるで計算されていたように。
それで菜緒の腕の鎖を外し
「病院に一応連れて行かないと」
「けど病院だとこの状況は怪しまれる」
そうした時菜緒の携帯がまた鳴った
今度はメールで
【○○病院についていくように】
と菜緒の父親から連絡が来た
「チッ!なにもかもお見通しかよ!」
そう言ってそこの病院につくと怪しい医者と数人のメイド服を着た使用人のようなやつが出てきて
「今回は何もしないよ。治療をするから菜緒ちゃんを渡してくれないか」
「今回は?」居酒が睨んでその医者に言った
「はは。そんな睨まなくてもいいだろ。ただ治療もすぐ終わるだろう。そこで待っといたらすぐ連れてくれるさ。さっきの男に比べたらたいしたことないしな」
「さっきの男?」
「はは。起きた菜緒ちゃんに聞けばわかるさ」
そう言って菜緒は男に連れられていき,1時間程度で戻ってきた。
「体はなんともないよ。心は知らないけどね,安静にしとけばいいさ」
そう言って医者は病院に戻っていった。
「まて,ここは菜緒の母親が入院しているところだ。お前ゆかにも何かしてるんじゃないのか」
「私はあの男に雇われているものだ。それは何も言えないね。生きてはいるよ人形のようにね」
「このっ!」酒坂は殴ろうとしたが居酒が止めた
「今は,とりあえず落ち着いて帰りましょう,菜緒ちゃんを安全な場所に連れて帰ることが第一です」
「・・・あぁ」
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