第13章 past love~anemone~
「・・・とりあえず酒坂さん落ち着きましょう。俺と沙織も近くに向かいます。」
そう言って居酒が酒坂をなだめて合流することになった。
3人で合流してからも探し続けた
「いないですね」「こっちも」
「チッ!」
そう3人で焦っていた時だった。
酒坂が持っていた菜緒の携帯から電話が鳴りそこには菜緒の父親の名前が書かれていた。
酒坂はすぐに出て「菜緒をどこにやった⁉」
と怒鳴った
すると
「そー怒鳴らなくてもいいじゃないか。はぁ~私は菜緒が君みたいな野蛮な男といると本当に大丈夫か心配だよ」
そう言って菜緒の父親はやれやれと電話越しで聞こえた
酒坂はそんなこと気にしないようで
「菜緒はどこだ」
もう一度問いただした
「本当に人の話を聞かないね。言っとくが今回のことは僕のせいじゃないんだ。妻がねちょっと拗ねたみたいで,菜緒にも申し訳ないと思ってるんだよ」
「申し訳ないと思ってるやつが菜緒にあんなことするかよ」