第13章 past love~anemone~
『いや,そこまでしてもらわなくて大丈夫』
「拒否されても俺はするからな」
『なんかうるさい父親みたい』
「俺は今日からお前の親代わりだ」
そう言って俺は菜緒を自分の家へ住ませ,ウザがれるほどかまった。
一緒に住んで半年くらいたった際それまでまで【とおるさん】だったのに急に『なんかとおるさんより酒坂さんて感じ』とか言い出し呼び方を変えた
『酒坂さん,ウザイ』
「ウザイとはなんだウザイとは」
そうは言っても菜緒の本当の父親からの連絡は来ており菜緒はその度に家をでた
「なぁその薬飲まないといけないのか」
『・・・飲まないとバレるようになってた。一度もう試した』
「えっ?いつ」
『・・・最初らへん数日間帰ってこなかった日』
「あの時は⁉お前友達んち泊まるって言ってただろ⁉」
『・・・なんか遅くなった』
「はぁ。俺の前では嘘つくな。薬の副作用も強いしそんな時くらい甘えとけ」
『ありがとう』
「・・・なぁヒーローや警察に『無理だよ。バレた瞬間お母さんが死ぬ』
「・・・・」
『ましてや,急にそんなこといて信用できる?それも調べるのに時間がかかるしそうしている間にバレたら終わりだよ。それに大丈夫。今,この個性で色々本読んで調べてるから,なんなら自分で取り外せるか,機能を消滅するかどうにかしてやってみる』
「・・・あぁ」
『後酒坂さんが買ってくれた株の本みてパソコンでやってみたけど稼げそう』
酒坂は自分で店で菜緒に給料を上げてはいるが,今後菜緒には学校にも通ってほしくそのお金を渡せば,菜緒が嫌がるだろうと思い,菜緒が自分で少しでも稼げるようにと,菜緒の個性ならと思い株の本を買ってあげた。
「そうか。学校そろそろ行けよ」
『・・・わかってる』
「高校行きたいんだろ」
『でも今の個性なら勉強せずとも大丈夫だし』
「はぁ~。なんかお前の個性がうらやましいよ。どこ受けるんだ?」