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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第13章 past love~anemone~


酒坂はなんて言ったらいいかわからなかったただ菜緒に近づき
「頑張ったな」
そう言った
『え?』
「いや,なんて言ったらいいかわかんねぇけど,菜緒は色々つれぇ思いしたけどそれはゆかを助けたいがためだろ?だから頑張ったなって」
『意味わかんない。てか普通そこは大丈夫かじゃないの?』
「いや,大丈夫じゃないのは伝わるからそれは言うことじゃないだろ」
『変なの』
そう言って菜緒は膝を抱えて頭をうずくまり肩を震わせていた
酒坂はそっと頭の撫で聞きずらそうに
「その,なんで,監禁から逃げれたんだ」
『・・・条件を出されたの』
「条件?」
『あいつから連絡来たときは必ず行く。その時は必ずもらった薬を飲んでから。他の男とはそういう関係にならない。そして,監禁場所からでるなら,母親の治療費は出すが生活の補助は一切しない。それが条件』
「なんだそれ。生活の補助はってどう考えても無理だろ。それに他の条件だって。・・・はっ!けど今なら,別に住むとこも生活もできるし行かなければ問題ない!だろ⁉」
『・・・無理なんだよ』
「んでだよ」
『ここに機械を入れられたの』
そう言って菜緒は指さしているところは子宮のところだった。
「え?」
『父親の個性と,医者の個性かなんかでお腹に機械を入れてるらしい。同じようにお母さんにも。約束に行かないとお母さんを殺すって言われた。機械を外せば,私が出血多量で死ぬのと同時に母親も死ぬって言われたの,だからもう逃げられない』
「・・・」
何も言えなかったこんな小さな身体に傷つけられたものは自分の力じゃどうしようもない事だった
『私はお母さんが生きてくれればいいと思って2週間耐えてたけど,耐えれなかった。本当に情けない娘だよね』
「情けなくねぇよ‼逆逞しいわ!!」
そう言って俺は叫んでいた
「お前は,菜緒は全然情けなくなんかない。んだよ,それ。こんな・・・こんなちいせぇのに身体なんてはってよ・・・・こんなにボロボロになって・・何が情けないだよ!ゆかに似てほんと逞しいわ!情けないのは俺だわ!」
そう言って俺は菜緒を抱きしめた!
『・・・とおるさん苦しい,けど,なんか怒ってくれたり,泣いたり色々ありがとう』
「当たり前だ!俺はこれからお前の面倒みるからな」
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