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PHALAENOPSIS【ヒロアカ】

第13章 past love~anemone~


「でも,菜緒ちゃん本当に身体痛々しくて,どんな生活してたのかなって」
「それは,俺もわかんねぇんだわ。さっき拾ったばっかりだしな」
「とりあえず家に連れて行くわ」
そう言って酒坂は菜緒の所に近づき帰るぞっていって菜緒を立たせ家へ連れて行った
「今日はここで寝ろ」
『ありがとうございます』
「これからどうすんだ」
『お金稼いで家借りる』
「どうやって稼ぐんだ。全然俺はここに住んでもいいんだぞ」
『・・・・それは嫌だ』
「・・・どうしても稼ぎたいなら俺の店で働くか」
コクっと菜緒はうなずいた
「てもなぁ,何させっかなぁ,・・・あっおいこの本読んでパソコン使えるようになんねぇか」
『経営?』
「俺はこういうの苦手なんだ。んでお前がちゃんとこういうの出来れば給料出す。どうだ?」
『わかった』
パラパラパラと菜緒は本をめくり始めものの数分で本を閉じ
『何か本の内容全部覚えた』
「はぁっ⁉」
『何故かわかんないけど,本開いたとたんに頭に本一冊入った感じになった』
「それ個性じゃねぇのかよ」
『私の個性そんなんじゃなかった』
「今が初めてか」
『・・・うん』
「なら新たな個性が出たんだな。今更感はあるが。なら個性登録も新たにするか」
『・・・もうちょとしっかりなじんでからする。今は気持ち悪い』
「そうか,まぁこれですぐ仕事も出来るようになるといいな」
『うん。ありがとう。すぐお金もらったら出ていくから』
「別に俺はいても構わねぇよ。・・・・それとその傷はどうした」
『・・・別に』
「別にじゃねぇんだよ,言わなきゃ解決しねぇ」
『言っても解決しないよ』
「解決しなくてもため込むよりましだ」
そう言って2人は折れずに睨み合った
すると菜緒が
『はぁ~。別に本当にとおるさんにはお世話になったけど,関係ない話だよ。ただ,お母さんが事故に会って死にかけた日,突然,私の父親がきて,母親を助けて欲しければ来いと言われていってそこで2週間くらい監禁されて漸くそこから,出てきたていうことくらい』
「・・・」
言葉にならなかった
菜緒は冷めた目でもうどうでもいいという目で遠くを見つめながら言った
『・・・別にそんな顔してほしくて言ったわけじゃない。私はお金もなく,未成年でお母さんを助けるためにはその道しかなかった。ただそれだけ。』
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