第12章 next day〜peacock~
『そうだよね。けど違うんだ。私はこの日記を見て少しでもお母さんの願いを叶えたいと思ってるんだ。その一つが雄英を受けることだったから受けた。それで「その願いが,菜緒のお母さんがまた,その男と一緒になりたいってか」
『・・・うん』
「その男がどこにいるかもわかんねぇのに無理だろうが」
『ううん。違うの。私のすぐ傍にいるの』
「はぁ?」
『勝己,前に私,親代わりの人がいるって言ったでしょ』
「あぁ」
『・・・その人だよ。お母さんの大好きな人は
酒坂徹さんていう人なんだ』
「・・・なんでそれがわかるんだよ。第一日記にはとおるてしか書いてねぇだろ」
『うん。でもね。最初酒坂さん,私を見た瞬間ゆり?ってっ声かけたんだ。私お母さんにそっくりだし,その人続けざまに若くなってる?て。その後,私を拾ってくれてお母さんを知ってるのって聞いたら幼馴染て言って悲しい顔をしたの。私はその時お母さんの日記なんてまだ見つけてなかったから疑問には思ったけど,日記を見つけてからはあぁ~。あの人が母さんの大好きな人で結婚する人だったんだってわかったの。酒坂さんはお酒が好きで自分のお店を持つことが夢なのもお母さんの日記に書いていて実際に会った酒坂さんはお店を持っていてお酒も大好きだった。まぁ酒坂さん自身は私がお母さんとどういう関係だったか知らないと今だに思ってるけど』
「・・・だったらなおさら・・はぁ,んで菜緒がやることってなんだよ」
爆豪やることは何もないと言おうとしたが,菜緒は何かを決断して爆豪に言ってるのだと考え問いただしていた
『うん。お母さん,今入院してるって言ったでしょ』
「あぁ」
『体はもうどうもないんだけどね・・目が・・・いまだに覚めないの』
「・・・そうか」
『だからね。目が覚めたら私はどうしても二人を合わせて,幸せになってほしい」
「・・・その酒坂とかいうやつはもう過去のことと思ってるかもしれねぇだろうが」
『ううん。酒坂さんは,多分今でもお母さんのこと大好きだと思うの。お母さんの話するときとっても優しい表情してる。それに酒坂さんは未だに独身だしね』