第12章 next day〜peacock~
『/////また,急に言ってくるね』
「ちったぁ,俺の言葉で照れるようになったじゃねぁか。ふっ進歩だな」
『これ,進歩なの』
「進歩だろうがぁ,大体,菜緒!てめぇ俺が好きなの最初聞き流しただろうが⁉」
『いや,最初は小さい時からのなごりかな思ってたから,けどちゃんと勝己の思いに向き合うって言ったでしょ』
「今は,本気なことが伝わってきたのかよ」
『最初から伝わってるよ。ただ,今は自分が恋愛をするつもりはないからこれ以上来られても受け止めきれないていうか』
「んでだよ。俺が好きなら付き合えばいい。それだけだろ」
『まだ,勝己を好きとまでは言ってない。けど,もしこの先私が勝己を恋愛対象で見たとしても,私はそういう関係に今はなれないし,なるんだったらいつになるかわからない』
「意味がわかんねぁな」
『だよね。しょうがない。勝己にはこれを見せてあげよう』
と言って菜緒は数冊のノートをもってきた
「んだよ。ボロボロなノートは」
爆豪はそう言ってノートを開くと日記のようになっていた
『お母さんが私が生まれる前から書いていた日記だよ,すごく短くしか書いてないとこもあるから,詳細がどんなだったかわかんない。けどね。お母さん,私が産まれる前まで大好きな彼氏さんがいたらしいんだよ』
「・・・」
爆豪は静かに菜緒の話を聞いていた
『結婚の申出までしてたみたいで日記での母さんは喜んでた。けど,そんな時にできたのが私。けど,私はお母さんの大好きな人との子じゃなかった。経緯は色々あって知った。お母さんは私の実の父親の所の下女として働いていたみたいだから,なんとなく想像はついたよ。
それでお母さんはその大好きな人と別れて,私を一人で育てる決心をしてるんだその日記で。お母さん何度も謝ってた。
ごめんなさいって。それからも時々お母さんは会いたいって書いてたんだ。お母さんは日記でも私が産まれてきて幸せとも書いてるんだけど,私は,もし私が産まれなければお母さんはもっと幸せになったんじゃないかって思ってしまうんだよね』
「別にそれは菜緒がどうしようもねぇじゃねぇか。それで恋愛をしねぇのはおかしいだろうが」