第12章 next day〜peacock~
「そうか」
そう言って焦凍は安心したような顔をした
『まぁ数年会ってないんだし、これからまた沢山話してお互いを知れたらいいね』
「あぁ、色々ありがとうな」
『私は何も。思った事言っただけだから』
「けど、気持ち的に楽になった」
『それなら良かった』
「姉さんから、菜緒の事少し聞いてたけど、本当顔綺麗だな」
『ありがとう。そういう焦凍もイケメンだと思うよ』
「イケメン?なんだそれ。動物か?」
『まさかの天然。違うよ。カッコいいてことだよ。轟家は美男美女なんだろうね』
「そうか。そんなこと考えたこともない」
『冷さんも冬美ねぇも綺麗じゃん』
「そうか。俺は菜緒の方がきれいに見えるけどな」
『なんでもストレートだな』
「そうか,普通に誰が見ても菜緒は綺麗だと思うぞ」
『ありがとう。それより冷さん待ってるし早く飲み物買って帰ろう』
「そうだな」
菜緒が体育祭で見た轟は冷たい印象があったが実際話してみると天然で可愛いイケメンだった。
『冷さん,ただいま~遅くなってごめんね』
「全然気にしてないわ。菜緒ちゃんも焦凍もありがとう」
「別に大丈夫」
「2人とも仲良くなれたみたいでよかったわ」
『おっとりした感じは冷さんにそっくりだね』
「そうか。俺学校で怖いって言われたぞ」
『焦凍は可愛いよ』
「可愛いてなんだよ。菜緒の方が可愛いだろ」
『いや,そういうことじゃなくて』
「ふふ,楽しいわね。そうだ,菜緒ちゃん。焦凍の体育祭での様子私聞きたいな。この子全然話してくれないんだもの」
『いいよ!焦凍ね初戦から大きい氷でね,あっという間に相手に降参させたんだよ。それでね,次は大爆発起したりして,本当に強かったよ』
「あら~。そんなに逞しくなったのね」
『あれはプロヒーローの人もたくさん目をつけるくらいすごかったよ。将来は立派なヒーローになるよ』
「恥ずかしいからやめてくれ」
『なんでかっこよかったよ。いいじゃん,冷さんも気になってるみたいだし』
3人は賑やかに話し続けた