第12章 next day〜peacock~
スタスタスタ
(何話せばいいんだろう)
2人は売店に向かいながら無言だった。
菜緒は轟のことは知ってるがまさか,同じ学校だとは気づかないにしても何話せばいいか悩んでいた
すると
「菜緒は飲み物何がいい」
『え?急な呼び捨て』
急な質問に驚いて思ったこと言ってしまった
「わりぃ。菜緒て聞いたからそのまま呼んでしまった。流石に呼び捨てはないよな」
『あっううん!全然!驚いただけだから,そのまま気にしないで。それに私最初めっちゃ失礼なこと言っちゃてごめんね。そしたら,私も焦凍て呼んでもいい?』
「呼び捨てで構わない。それに最初のも全然気にしてねぇ。クラスでもそうやって呼ぶ奴いるしな」
(勝己だぁ~~~)
『そっそうなんだ。体育祭すごかったね』
「別に,結局1位になれなかったしそんなことねぇよ」
『・・・あのさ。試合見てて思ったんだけど,火を使わないのは冷さんのため?あっ嫌話したくなければ全然いいけど。』
「別にいいよ。菜緒は俺の家の事情知ってるんだろ」
『多少は』
「あぁ,クソ親父の個性なんて使わずに1番になろうとした。けど結局使ったまったし,決勝は躊躇して出せずに負けたけどな」
『そう,なんだ。
あのさ,私が言うのもあれだけどさ。冷さんよく言ってたんだよね。
息子には自分がなりたいヒーローになってほしいって。
焦凍がさどんなヒーローになりたくてヒーロー科受けたか知らないけどさ,その炎も氷も焦凍だけの個性じゃないの?あ~でもあれだっけ父親の力って思ってるんだっけ。でも父親は炎だけで焦凍は氷と炎全然違う力じゃん!なんなら,その力使ってクソ親父たたきのめそ!それでよくない?ってこんな初対面に言われてもだよね。ごめん』
「いや、ありがとう。友達にも同じようなこと言われた」
『そっか。両方もう使うの?』
「あぁ、そのためにここにきたんだ。
けど、会いたくなかったんじゃないかとか色々考えてしまう」
『・・・冷さん、ずっと焦凍のこと悔やんでたけどずっと会いたいていう気持ちもあったんだよね。だから今は焦凍が来てくれて凄く嬉しいんだと思う。私から見たら凄い嬉しそうだったよ』