第2章 entranceceremony~herdenberdia~
その頃
心操,魅知は担当教員からもらった,プリントをまとめ,年間行事の確認を行っていた。
(マジめんどくさいことばっか)
黙々と作業を進めていた菜緒は
(今日は帰って一服して母さんのところへ行って酒坂さんのバイトなんだけどな)
そう思いながらやっていたら
ふと心操から話しかけられた。
「なーなんで,魅知は雄英に入りたかったんだ。別にヒーローになりたいようにも見えないし,頭もいいし,ここじゃなくても他にもあっただろう」
ここ雄英の普通科はヒーロー科を希望したが夢届かず普通科に入ってきたものもがほとんどで菜緒みたいのが珍しいくらいだ。
『そーだよね。みんなヒーロー目指してここへ入学した人からすると不思議だろうね。けど,理由はほんと自分ので生活できる距離で,学費免除がある高校が雄英だったからなの』
「それで気を悪くしたのなら,悪い,ただ気になっただけだから。」
『全然,多分誰かには聞かれるだろうなと思っていたから』
「いや,人それぞれの理由はあるよな。」
『気にしないで。私は私なりの理由があるように,心操くんにも理由あるもん。これから同じ,クラスだし仲良くしようね。よろしく』
菜緒は当たり障りない程度に話をして,任された業務を終えて帰った。
心操はというと
(俺はずっとここのクラスにいようとは思わない。絶対ヒーロー科に行くんだ)
と思いながら,教室を後にした