第2章 entranceceremony~herdenberdia~
菜緒は家に帰り
また,返事の帰ってこない家で一人『ただいま』と呟いた。
すぐに着ている物を脱ぎ捨て,パンツだけとなり,豊満な胸はさらけ出し,珈琲豆を取り出しミルて豆を引きゆっくりコーヒーを入れ
ソファーに座り
煙草をくわえ火をつけて一息
ふぅー
疲れた。夜のバイトやクラブで遊んでいるのをバレないように変装はするが
キャラ作るの本当にめんどくさい。
副委員長かー
めんどくさい。お母さんに会いにいく時間少なくなるじゃん
・・・・けど,それを理由にあいつら親子に会わなくていいようになるんじゃないかとも思う
とりあえず人生めんどくさい。
なんで未成年なんだろう。
後4年
4年もか
もう2年も我慢してきたんだ
同じことが続くと思えばなんら苦痛でもない
「菜緒なら,大丈夫。」
母親が昔言ってくれた言葉。
そうだよ。母さん。私は大丈夫。
元々金には困っていない。戸籍上での問題がある。
今は色々データ化されているから偽装も難しい
あークラブであったあの男に抱かれたい
そう思いながらあっという間に一本吸いきり
準備をする
服をきて,軽く化粧をし,家を出る。
歩きなれた道の途中で花束を買い
また,その先に進むと,見えてくる病院。
もう2年も毎日来ている
『母さん。今日もきたよ』