第10章 sports festival~iberis~
『たまにね』
「はぁ~ちゃんと飯食べねぇからだよ。粥温めてくる。それまで横になって寝てろ」
『はぁ~い』
爆豪はそう言って作られたお粥を温め部屋を見渡した
(殺風景の部屋だな)
と爆豪は思った。
菜緒の部屋は1LDKの部屋でリビングはソファー,ローテーブル
窓際に勉強机だろうかパソコンが1台置かれているだけ
何も置いてない
その他に置いてあるのは灰皿,母親との写真だけだった
(あいつ煙草やめてないな)
そうやって部屋を見渡しているとお粥を温め終わり,食器棚からとりわけ皿をとって菜緒のいる部屋に戻っていった
「おい,出来たぞ」
『ありがとう』
「起きてんのか」
『久しぶりに寝すぎて眠れないの』
それもあるが,菜緒は普段から眠れない体質で頭も働かないのに目をつぶっても眠れなかった。
「体きついだろうか」
『それでも眠れないの』
「はぁ~,とりあえず食べろ」
『はぁ~い』
そういって菜緒は起き上がって爆豪が取り皿に分けたもらい食べようとするも,熱で身体に力が入らずうまく口に運べない。
それを見ていた,爆豪がしびれを切らし
「かせ」と言い菜緒が持っていた皿とスプーンをとり「おらよ」とお粥を菜緒の口元にもっていった
『食べさせてくれるの?』
「お前熱で力入ってねぇで食べれねぇじゃねぇか。いいから食べろ」
そういって爆豪が菜緒の口元にさらに持っていった。
『へへ。ありがとう』
そういって菜緒は爆豪にお粥を食べさせてもらった。
『もーお腹いっぱい』
「まだある」
『無理,勝己たべて』
「はぁ~,他何か食べたいのあるか」
『別に』
「プリンならあるぞ」
『え?』
「お前小さい時好きだったろうがよ」
『えっそんな小さい時のこと覚えてたの⁉』
「当たり前だろ,俺を誰だと思ってやがる‼んで食べねぇのかよ?」