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【黒子のバスケ】帝光の天使(中学校編)

第7章 ー天使の古巣ー


「そうか…あぁ、すまない」

久遠の近況を聞いて少し冷静さを取り戻した木吉は握っていた赤司の腕を離して謝った。
木吉の眉はハの字になっており、かなりの反省の色が覗えた。
本来は心根の優しい人物に違いない。

(まぁ、あの天野が懐いていたくらいだ。当たり前か…)

「いえ、大丈夫です。それよりも、木吉さんは天野と知り合いなんですか?」

あくまで意外だという体を崩さず赤司がそう聞けば、木吉は一瞬赤司から視線を外し体育館の中を見る。
それもすぐに戻す。

「場所を変えていいか?ここだと目立つからな」

そう言うと木吉はさっき体育館に入ってきたばかりなのに踵を返して出ていってしまった。
赤司もその後を追った。

連れてこられたのは体育館から程近い校舎裏だった。
体育館で行われている練習の音は聞こえるが、姿が見られることはなさそうな場所だった。

「木吉さんは部活に行かなくて大丈夫なんですか?」

「あぁ、大丈夫だ。もともと委員会で遅れるって言ってあるから多少遅くなったところで構わないさ」

木吉はコンクリートの犬走りに座った。
赤司にもそうするように勧めたが赤司はこのままでいいと断りを入れた。
別に木吉と目線の高さを合わせる必要などない。
むしろ内容によってはこちらの目線が高い方が都合がいい。
座っている木吉は立っている赤司に見下されている形になっているが特に気にした様子はない。

「改めて、木吉さんは天野とどんな関係なんですか?」

「はは、何だか尋問されてるみたいだな」

木吉が軽く笑う。
赤司も口角を上げる程度の微笑みともとれる表情をしていたがそれに対しては肯定も否定もしなかった。
赤司としてみたらこれからするものはまさにそれだからだ。

「久遠とは久遠が中学に上がる前からの知り合いだ。知り合い…といえば少し距離があるな。幼馴染と言うほど付き合いが長いわけでもないから…まぁ、友だちってところか?」

赤司が何も返さないと感じた木吉はようやく赤司の質問に答えることにしたようだ。
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