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【黒子のバスケ】帝光の天使(中学校編)

第1章 プロローグ ー天使は飛び立つー


中学校に入ると、律は宣言どおりバスケ部に入部した。

入学した昭栄中のバスケ部は男子女子共にそこそこ強い。
その中でも律は既に上級生よりも上手いのではないかというほどの実力を持っていた。
それでも律はそれを鼻にかけるような人間ではなかったので、他の1年生同様、練習時間のほとんどは基礎練習だったし、雑務もしっかりこなした。
部活時間はなかなかボールに触れないので、練習が終わった後にシュート練習をさせてもらった。
顧問も律の才能を認めていたため、特に何も言わずに許していた。

律の自主練習に、いつも鉄平が付き合っていた。
鉄平が一緒にいると次第に男子バスケ部の他の部員とも繋がりが出来てきて、部活の時間にもたまに言葉を交わすようになった。

頭を撫でられたり、高い高いをされたり。

律にとっては当たり前のことであっても、周りで見ている者にとってはそうではなかった。

それらの行為は女子部員の良からぬ感情を煽ってしまったのだ。

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